2007年10月17日

ドキュメントを読んでみる

今日ちょっとDRCのドキュメントを眺めていてドキッとしたところ。drcのドキュメントの4.5.3[Some notes about laudspeaker placement]ですが、これを訳してみると以下のようです。

ほとんどのオーディオファイルには既知であろうが、左右のスピーカとリスニングポジションまでの距離を等しくすることは重要である。さらに、その距離はなるべくスピーカ間の距離とあまり離れない方がよい(つまり、正三角形セッティングである)。この条件が満たされない場合、ステレオイメージは乱れたものとなってしまう。DRCを使用した場合においても、上記のようにセッティングすることは最も重要となる。

DRCはスピーカのセッティングが原因の左右の時間遅れの違いまでも補償するわけではない。しかしながら、左右のスピーカの周波数特性・位相特性をともに平坦にすると、左右のスピーカから音が到達する時間の差はステレオイメージの不明瞭さとして聞き取れるほど明確にわかる。せいぜい10cmの差でも明確に聞き取れるので、測定の前にはスピーカのセッティングにしっかりと時間をかけ、インパルスレスポンスの測定はリスニングポジションで正確に行わなければならない。

さらに、DRCをかける場合にはいつもと違うスピーカのセッティングを試す価値がある。それは、壁に近い位置やコーナーにスピーカを置いてしまうセッティングである。というのも、スピーカからのインパルスと壁の反射によるインパルスが離れてしまうとDRCによる補正が難しくなるからである。ただし、その場合にはスピーカの近辺に吸音材を設置し、高域の反射を抑える必要があるが。

DRCを使用せずにこのようなセッティング-壁の反射の影響を抑えるために壁から離すセッティングとはのセッティング-をすると、反射波やブーミーな低音の影響といった問題が起きる。いずれにせよ、たとえDRCを使用した場合でも最適なセッティングの手法などないわけで、様々な実験をしてみることが必要である、ということを頭に留めておかなければならない。

ということで、DRCを使用してもスピーカのセッティングは重要なのですね…。このBlogでもいくつかスピーカのセッティング手法をご紹介しましたが、それらに限らず、色々試してみることが肝要ですね。

さて、せっかくなのでもう少しドキュメントを訳してみることにします。次は4.5.6[How to tune the filters for your audio system]いってみましょう。

オーディオシステムやリスニングルームに応じたフィルタの適切なチューニングは、標準のコンフィギュレーションファイルを用いることで十分に行うことができる。最もよい方法はDRCが提供する補整シミュレーションを使い、結果をOctaveのスクリプトでチェックすることである。結果の解釈に不慣れであれば、フィルタファイルをいくつか用意して聞き比べる方法もあるが、これはそう簡単ではない。

チューニングの過程でもっとも起こしがちなミスとして、補整のやり過ぎが上げられる。ぱっと聞きはよい印象を受けるのであるが、ある特定の音楽においてかすかに副作用が聞き取れる。この副作用はしばしば特有の響きの挙動をみせるので、ある特定の音楽信号が入力された時にしか聞き取れないのである。何が起こるか、ということは同梱の"insane.drc"を使用してフィルタを作ることでわかる。このファイルは補正をかけ過ぎており、吸音過多の部屋でしばしば聞き取れるような副作用を示すのである。

最もよいチューニング方法は、まず"minimal.drc"や"erb.drc"を使って最小限の補整から始めてみることである。もしインパルスレスポンスの測定が良好にされていれば、最低限の補正を行うことで、未補正のシステムに比べて副作用のない十分な向上がみられる。そうでなれば、まずは測定のやり方などを入念にチェックすべきであり、それから補整パラメータを変更すべきである。ほとんどの不満な補整結果の原因は、測定の問題にある、と頭に入れておく必要がある。

それが済んだ後、"soft.drc"," normal.drc"," strong.drc","extreme.drc"とひとつずつ補整された音を聞き比べながら、補整を強くしていく。補整の副作用が出始める"normal.drc"と"extreme.drc"のあたりからパラメータの調整を始めるのである。

まずはじめは窓のカーブ(○○WindowExponent)を変えるところから始める。それらを0.95,0.90...というように少しずつ下げていくと、だいたい0.7くらいまで下げたところで中低域の補整が少なくなっていく。これらは非常に敏感なパラーメータなので、特に補整の副作用が出始めるあたりでは、0.01変えただけでも簡単にわかるほどの変化が現れる。副作用が消えたあたりから、次は低域に適用されるウインドウ(○○LowerWindow)の値を5%程度ずつ副作用が出始めるまで増やしていく。この二つを音質の向上が見られなくなるか、WindowExponentの値が0.6あたりになるか、MPLowerWindow, EPLowerWindow, RTLowerWindowが1秒以上になるか、ISPELowerWindowが100ms以上になる程度まで繰り返せばよい。

当然のことだが、このチューニングの過程はそれぞれの部屋に注意深く適用されなければならないので、基本的な手順を踏んでよい結果が得られたら、他のパラメータも少しずつ変えることもでき、さらにはそれぞれ別の値を適用することもできる。しかし、何が原因で変化したか、ということがわからなくならないように、パラメータは1回の試行で1つずつ変えなければならない。いずれにしても、最初のチューニングが終了した後のチューニングで得られる変化は非常に微かになり、聞き分けることが非常に難しくなることは避けられないので、パラメータの調整は注意深くしなければならない。

ということで、追い込むかたはご参考までに。#へたくそな訳でごめんなさいm(_ _)m

posted by Akimitsu at 21:49| Comment(1) | TrackBack(0) | PCトランスポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
SP等距離は当たり前ですな
距離差1cmでも定位変って当たり前
逆に言うと頭揺らしても定位変らないってのは
SPの位相(部屋の反射含む)がでたらめってことです
中点じゃないと聞けないということは無いけどね

部屋の反射をどうしても補正に含めてしまうので
ニアリスニングで無い限りリスポジ測定は部屋の
反響を2重にコンボルブしてしまうことになりかね
ないので、測定距離はニアな方がお勧めです
Posted by umeme at 2007年10月21日 23:16
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